2023 年ふりかえり
2023 年をざっくり振り返る。
技術 / コミュニティ
去年に比べるとコミュニティに少しずつ参加している。来年はもっとオフラインコミュニティに積極的に顔を出していきたいと思っている。
コミュニティ運営のみなさまありがとうございます。
Kaigi on Rails 登壇
ありがたいことに昨年に引き続き登壇させて頂いた。
数年ぶりのオフライン登壇で、廊下でたくさんフィードバックをしたり頂いたりしてとても楽しかった。
この時作った gem にはバグがまだたくさんあるのでもっと直していきたいのだが色々あって止まっている。2024 年には 1.0.0 を出したい。
RubyKaigi 参加
2022 年はオンライン参加したが、今年は現地参加した。それはもう最高だった。
@emorima さんに「人が死ななきゃ大丈夫」と笑い飛ばしてもらったり @hasumikin さんに「自分が何者かは関係ない」と言ってもらったりした。
Tama.rb のみんなが偶然一堂に会して盃を交わすことができたのも思い出深かった。
churb 発足
twitter.comきのう、@makicamel が”RubyKaigiめっちゃいいんですけど、良すぎて言葉にできない!!!!”と、RubyKaigiが完全にキマっていたので、そのFeelingには「無名の質(Quality without a name)」という名前がついていますよ、と教えてあげた #rubykaigi
— Kakutani Shintaro (@kakutani) 2023年5月12日
RubyKaigi で高まり過ぎて「RubyKaigiめっちゃいいんですけど、良すぎて言葉にできない!!!!」と @kakutani さんに訴えたことから色々あって #churb が発足され、パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則の読書会をやっている。
当たり前に享受していた現代の開発プロセスが作られていった歴史を @kakutani さんの語りで紐解くというぜいたくな時間を過ごしている。毎回神回。
RubyWorld Conference 参加
RubyKaigi の懇親会で廣田さんに誘って頂いたり、KoR の廊下で @pupupopo88 さんや churb の面々にプッシュされたり色々サポート頂いて急遽行くことに。RWC は初参加。
Rubyfriends とずっとしっぽりやっていてずっと嬉しかった。RubyKaigi は熱狂、RWC はしっぽり、という印象。
Day3 の朝、モーニングのお店に向かって歩いていたら道の向こうから @coe401_ さんが歩いてきて 5〜6 時間話し込んだりした(多謝)。
OSS 活動
ものすごく久しぶりに makicamel 以外のリポジトリに PR を出した。
開発中バグに遭遇したので直したのだけど、エッジを使っていると本当にふつうにバグに遭うのが衝撃だったし、雑にリリースして雑に直していきたいと思った。
全然わからなくても時間をかけて読んだら意外と読めるということがわかってよかった。
停滞感
あまり新しいことをやっておらず成長を感じにくくなっているので新しいことをやりたい。
(衣食)住
引越し
千葉県我孫子市から引越して神奈川県民になった。
Yokohama.rb は今は活動休止されているようだが、週末のんびりコードを書く地域 Ruby コミュニティをやりたい気持ちが少しある。
住居では畳敷きの一部屋を憧れていた無垢床にした。足裏が心地よい。少しずつ部屋を作っていくのが楽しい。
健康
11 月中旬頃から酷い腰痛を患ってしまって苦慮している。
酷い時は歩けない・しゃがめない・寝返りを打てないの三拍子で寝るしか(寝るのも)できなかったが、整骨院に行き座り姿勢に気をつけ立つ時間を増やし毎日お散歩をしフォームローラーでほぐすなどして日常生活が送れるようになってきた。
皆様腰はお大事に。
椅子
Asakusa.rb で腰痛だと話したら「良い」椅子を使うことを勧められ、慌てて試座しに行ってバランスシナジーを購入した。
WORKAHOLIC にも行ったが「よい姿勢で座る」より「立つように座る」ほうが自分にはよさそうでこの椅子にした。
まだ購入して 2 週間だが今のところ気に入っている。
また同じメーカーのバランスアクティブボードも買った。立っていても疲れにくく長時間立てるのがありがたい。
買ってよかったもの
購入したものといえばパネルヒーターで、ここ数年で一番良い買い物。
寒がりで冷え性なのだが購入以来エアコンをほとんど使っていない。「寒い」と発言する人全員に勧めておりチームでパネルヒーターの輪が広がっている。
アクティビティ
旅行
昨年末に推しができたのだが、今年は推し活旅行で福井と秋田に訪れた。
知らない土地を訪れるのはいい。旨いものを食べたり温泉に行ったりしてその土地のことが好きになる。
ハイキング
x.com筑波山に登ってきました。 pic.twitter.com/YMTj2h5RU3
— makicamel (@makicamel) 2023年8月5日
旅行先でふらふら歩くのが楽しく、街中もいいが緑の中を歩くのが好きなのでふと思いたちハイキングを始めた。
登壇・引越し・腰痛でまだ一度しか行っていないが暖かくなってきたらまた行きたい。
そのほか
朝会
継続が苦手な性質なのでひとり朝会を始めた(実は TokyuRuby 会議の抽選 LT 用に準備をした)。
プランニング・朝会・ふりかえりと月目標・月ふりかえりをやっており中々いい。来年も続けたい。
アニメ
今年はなんといっても葬送のフリーレンがすごい。2 期楽しみにしている。
名作良作あげるとキリがないけど 聖女の魔力は万能です 新しい上司はど天然 マッシュル-MASHLE-がとくに好きでした。
まとめ
Ruby と声優さんのふたつの推しによって楽しく過ごさせてもらった 1 年だった。
来年
来年のことは来年考えるけど、自分の強みとはなんだろうか、と思っている。
Rails のひと、ActiveRecord のひと、ソケット、メモリ、アップデート etc、尊敬する多くの人が強い分野を持っていると感じている。
専門性を身につけられるとひとつ迷いが晴れるのかもしれない。
あとなにかを作りたいなぁ。
Kaigi on Rails 2023 に「Rails アプリの5,000 件の N+1 問題と戦っている話」というタイトルで登壇 & 参加してきました
10 月 27 - 28 日に開催された Kaigi on Rails 2023 に登壇 & 参加してきました。
「Rails アプリの5,000 件の N+1 問題と戦っている話」というタイトルでお話をさせて頂きました。
ひとことでいうと N+1 がいっぱい(いっぱい)あるのでなんとかしたい、手で直すのは面倒くさい、よろしいならば自動修正だ、というお話です。
予定では前後編で「gem を作った話」と「5,000 件の N+1 をなぎ倒した話」の 2 本立てだったのですが、開発が思ったように進まず「gem を作った話」が主軸になったのは非常に悔やまれるところです。完結編をいずれどこかでお話したい。
当初描いていた骨子と変わったので楽しんでもらえるか不安でしたが、「面白かった」と声をかけて頂いてほっとしました。
既存の N+1 問題は問題にならなければ問題でないかもしれないんですが、割れ窓なのが気になっていました。Bullet のログに慣れて目が滑るので、新しい N+1 を発生させても気づかず意図せず窓を割ってしまう。
今回たくさんのフィードバックを頂いた中で、「うちも N+1 困っていて」というお話を何度か聞きました。
中でもフロントとバックの開発が別れているので気づきづらい、テストだとデータが少なくてやはり気づきづらいという困りごとを聞いて、検証環境でログを監視して Slack 通知するなどできるとよさそうですねというアイディアが生まれてとても面白かったです。
また、strict_loading や prosopite (「zero false positives / false negatives」ってすごい) を教えてもらって試してみたいと思っています。
既存の N+1 問題を黙らせて傷口を広げないことを優先するのであれば allow list を提案するのもいいのかもしれません。
とかとか、お話させてもらう中で色々なアイディアも生まれてとても楽しかったです。
フィードバックで言うととりわけ(わたしが)盛り上がったのは @moro さんに頂いた「ビューで使うために N+1 が起こるケースにおいてはビューで includes したい勢です」というもの。
っていうの含めて、面白かったですってのを @makicamel さんに伝えられてよかった。興味深い話ありがとうございました! #kaigionrails https://t.co/nLLq36b0eV
— MOROHASHI Kyosuke (@moro) 2023年10月27日
自分にない観点だったので会期中「なるほど!」「なるほど!?」「なるほど!?!?」となって懇親会後延長戦でお話させて頂きました。
一言でいうと「同じエンドポイントを叩くけれどビューによってレコードを利用したりしなかったりするのであれば必要なビューで includes すると凝集度も高まってよいのではないでしょうか?」ということ。
同席していた @ogijun さんが view_component っぽい話だね、と教えてくれました。
チームの練度が問われそうで中々難しくはあるけれどめちゃくちゃ面白い。
そしてこの会話を @tricknotes さん @ogijun さんがおじいちゃんのような恵比寿顔でにこにこしながら見てくれていて、なんかとても幸せな場でした。
そして帰り際に @moro @tricknotes @makicamel と少しだけ延長戦して、なんかとてもほっこりした気持ちになって帰宅したよーー
— Junya Ogino (荻野淳也) (@ogijun) 2023年10月28日
今回は今まで以上に色んな人とお話できた Kaigi でした。
セッションに向かう途中で人と会って「あっあの話聞きたかったんですけど」といってそのまま 30 分話し込んだり、ふわっとブースに寄ったらそのまま話し込んだり。
(登壇が終わった開放感でアグレッシブに話しかけにいっていたかもしれない)
おかげで聞けなかったセッションがいくつもあったのでアーカイブ配信を心待ちにしています。
churb が初めてオフラインで一同に回した場でもありました。
ちゅるびーの人達にリアルで会えた!🚃 #kaigionrails #churb pic.twitter.com/rXD1DyJped
— taea🐶 (@ken_c_lo) 2023年10月28日
「RWC 行きたいんだけどチケット取り損ねてしまって」「なんとかなる大丈夫行きましょう」「そこに野生のこたつ World ハウスの家主がいますね」「ハウス空き枠ありますよいけます」「手続き完了しました」ととんとん拍子に RWC への初参加が決まったりもしました。ということで churb の pwxreading 初オフライン開催@松江ができそうです。#kaigieffect すごい。
好きな人がもっと好きになったり、今まで一方的に存じあげていた人に感謝を伝えられたり、新しく #rubyfriends が増えて好きな人が増えたりしました。
Rubyist たちのことをもっと知りたくなりました。今まで何度も言われていたことですが Rubyist Hotlinks を読みたくなりました。読みます。
今回の Kaigi ではセッションの内容以上にたくさんのものを貰ったのですが、印象的だったのは「できていると思っていたことができていなかった」という感覚があったことで、例えば「OSS と『自分のコード』の間に境界線は引いていないつもりだったけど、うっすら引いていたような気がする」「『すごい人』と自分の間に境界線は引いていないつもりだったけど、うっすら引いていたような気がする」というものです。
今は改めてそれらの境界線は取り払えたつもりでいるものの、これはあと何度か繰り返す気がしています。
また登壇準備をしている中で自分の知識の足りなさを痛感した一方で(準備期間全然足りなかった)、知りたいこと、やりたいことがたくさんあることにわくわくしました。
今回作った gem もまだまだ制作途中だし、そもそも「最初から 100 点のものを作る必要はなくて、作って洗練させていけばよい」ということに気づけたのも嬉しいことでした。これもわかっているつもりだったけれど体に馴染みきっていなかったことのひとつです。
というあたりで取り留めなくなってきましたが、Kaigi on Rails 2023、とても楽しかったです。2 日間ずっと楽しくてわくわくしていた。
これまでもオフラインの温度をオンラインに持ち込んでくれた Kaigi on Rails という場がとても好きだったのですが、実際にオフライン開催になったらもうほんとうに楽しい。
改めてこんな素敵な場を作ってくださった運営の皆様、スポンサーさん、関わってくださったみなさん、あの場にいたみなさんと画面の前にいたみなさん、全員最高でしたね!!
登壇 & 参加できて幸せでした。ありがとうございました!!
秋田旅行日記
6 月 16 〜 18 日、2 泊 3 日で秋田旅行に行った。
金曜、羽田から秋田空港に飛び、国際教養大学中嶋図書館で仕事をする。
素晴らしい設計で開放的でありながら読書や勉強に集中できる作りになっていた。
書架の間々に小さな一人用ソファが置かれており、気になった本を手に取りそのまま読み耽られるようになっていてこれもよかった。
ランチはコモチヅキへ。
お米とお味噌汁がとても美味しい。唐揚げも鮭も手がかかっていて丁寧な味で嬉しくなる。
田沢湖まで移動し駅近くのホテルにチェックイン。
仕事を終えた後に近所を散歩する。青々とした山にもやがかかっているのが美しい。
二重窓や風除室、室外機が高い位置にあるのを見て豪雪地帯を感じる。
宿に戻り churb でやっているパターン、Wiki、XP の読書会に参加する。
今我々が当たり前に前提としている原則を無から生み出したアレグザンダーに畏敬の念を抱く。
「自然都市と人工都市」というテーマがありその境界線について物思ったり、「失敗」と「成功」について物思ったりする。
夕食は目当てにしていたお店が閉まっており近所の鮨屋に入る。
ホッキと鯵が美味しかった。遊びは秋田ではなく盛岡へ行くとか大人数で車で行って帰りは代行を頼むとか地元民の酒の飲み方の話を聞く。
明けて土曜、朝食後に散歩をする。旅先の散歩は何もかもが目新しく楽しい。
PWX を読んでいると街や建物に興味が湧くので散歩の楽しみが増す。
田沢湖周辺は徒歩スケールではなく車スケールであることを感じる。昨晩の大将は「1 家に 1 台ではなく 1 人 1 台」と言っていた。
バスに乗り乳頭温泉郷へ向かう。始発から終点まで客は 1 人きり、車窓の風景が楽しく贅沢な貸切気分を味わう。
蟹場温泉はいわゆる昔ながらの湯治宿。岩風呂、木風呂、露天風呂とあり、それぞれ独立した棟になっている(ので都度服を着る必要があるのが不便)。
木風呂は落ち着く空間で物思いに耽るのに、露天風呂は遮るもののない自然の中で湯に浸かって全てを忘れるのに向いている。
温泉を梯子し妙乃湯へ。こちらは一部リノベーションされており現代的な建物になっていた。
露天風呂が混浴だが女性はバスタオルを巻いてよいとのことで出てみると目の前に先逹川が流れており、絶景で時間を忘れる。
どちらも都内では味わえない体験で他の宿にも行きたく後ろ髪をひかれながら田沢湖へ向かう。
2 〜 3 時間風呂に浸かっていると何もかも湯に溶けてしまったような心持ちになる。
ORAE でランチに自家醸造の湖畔の杜ビールを頂く。天涯が一口目は爽やか、温度があがるにつれてコクが出てよかった。食事はココットクロケット(コロッケ)や甘くないマフィンなどの盛り合わせをもらう。いぶりがっこのヨーグルト漬けが爽やかで食感も楽しかった。
季節毎に特製ビールを作っており、冬季はホットビールとのことで俄然再訪したくなる。
食後は田沢湖遊覧船に乗る。船。湖。楽しい。正直車窓に湖が見えた瞬間からテンションはマックスだった。
場所によって水の色が違い、ペルシャンブルーと言われる青が美しい。
水飛沫にジブリ映画を感じて、あの表現はこれが元だったのかと得心がいく。
ちなみに山にかかるもやを見て蟲師を、霧を見て ICO を思い出した。今回の旅はそういう体験が多かった。
駅に戻り、電車で十文字の宿 Camosiba に向かう。
荷物を置いて少し散歩に出るつもりが OK, ADAM という面白い名前の店に吸い込まれる(Camosiba と同じ運営)。
ハードサイダーの醸造と提供をしている。あまり飲んだことがなく甘いイメージだったがイメージが変わった。ベリーと合わせロゼワインのような複雑な風味のものもあり面白い飲み物だった。「ビール・日本酒などに加えハードサイダーを選択肢のひとつにしたい」といういい話を聞く。醸造家の話も出て、ビールやハードサイダーも設計なんだなと面白くなる。
宿のバーで〆にと白米と味噌汁を貰う。しみじみ旨い。
翌朝も散歩。飲食店や商業施設があり田沢湖駅と趣が異なって楽しい。
横手に移動する。横手川近くの街路樹が立派でぎょっとする。
横手城はお城山と呼ばれるらしく横手公園(山)の中にある。公園は広大で緑深く静謐で素晴らしかった。
石坂洋次郎記念館に立ち寄り、ランチを食べた後に旅行の目的である朗読劇に向かう。
軽妙な掛け合いと兼ね役を演じ分ける技術が素晴らしく、自分自身との掛け合いが実現されていたのが印象的だった。
アフタートークで「アニメと朗読劇の違いはオリジナリティ」「声の情報量」といった話が聞けたのもよかった。
雨続きの旅行だったが、会場を出ると快晴が広がっていた。水田に映った山が美しかった。
総じてよく歩いた旅行で、最終日の歩数は 3 万歩超だった。無目的に歩くとセレンディピティがあっていい。土地のことを少し知った気になれるのもいい。
旅行に行くとその土地のことが好きになる。秋田のことも大好きになった。今度は寒い(でも寒すぎない)季節に行ってみたい。
RubyKaigi 2023 参加日記
思い返すにつけ高まって仕方ないので走り書く。
セッションの感想はほとんどなくて、人と話したこととか食べたものとかのメモです。
day0
前日に松本入り。
街を歩いていて声が聞こえて振り向いたらえもりさんと大木さんがいてびっくりした(後から駅で撮った写真を見たらえもりさんが写り込んでいた)。
目当てにしていた種村が臨時休業だったので観光大使えもりさんに街を紹介してもらいつつ大木さんにナビして頂き吉邦へ。
歩くだけで軽く汗ばむ最高の日和の中ビールと大雪渓を楽しむお二人に「まだ仕事中なので...」と涙を飲む。来年は前日から有給を取る。
ランチ中に人生相談をする。「人が死なないなら大丈夫!」と笑い飛ばされ、この時点で松本に来てよかったと思う。
仕事を終えて BEER TAP HONMACHI へ。
隣の席の方が Rubyist ぽいなと思っていたらプリズムリバーさんで、楽しく話しているうちに Rubyist が続々と訪れてすごいことになる。
小さいグラスであれこれ頂く。ミニサイズがあるのが嬉しい。プレオープンで要望があり急遽準備したとか。
香り華やかなのが好きで OH!LA!HO のセゾンが好みどんぴしゃ。エルダーフラワーのビールが香り高く酸も強いけど穏やかでとても面白かった(エルダーフラワー好き)。どこの酒蔵さんだったか忘れてしまったがまためぐりあいたい。
混んできたので次のお店へ。気になっていた彗星倶楽部に行く。
バーと居酒屋の間なんだけど食事がどれも一工夫あって間違いなく、酒飲みに嬉しい。
店主のお姉さん(ゆうほさん)はサバサバしていて気さくな人。お客さんもご近所さんが多くて仲がよくもいい距離感。この近所に住んで通いたいと心底思う。
day1
珈琲美学アベに行きたかったけど待ち行列ができていたので諦めて松本城に行く。
お城の周りをぐるっとまわるだけで楽しい。知識はないけど、「ここが台所」「トイレちっちゃい」と面白がれたり城の造りに感動した。しかし高低差がすごくて足にくる。
松本城を満喫しすぎて朝食を食べる時間がなく、通りすがったたいやき屋さんでたいやきをゲット。皮はやや薄め、あんこは味が濃くて、カレーはほどよくスパイシー。
キーノート後、未来に思いを馳せながら外に出ると Tama.rb のメンバとバッタリ会ってランチに出る。久しぶりのメンバで嬉しい。
山雅でコーヒーを飲みながら近況を話し、蕎麦倶楽部佐々木のコースを頂く。どれも美味しかったが豚の角煮が最高だった。穏やかで丁寧でゆっくり日本酒と頂きたい味。
ごはんが美味いと話も弾む。時間に間に合わず金子さんのセッションを聞き逃してしまったので動画の公開を心待ちにしている。
同日午後 ima1zumi さんの話を聞く。
ima1zumi さんの発表、愛が溢れていて大好き。実装が素朴でなんか嬉しくなる。
「実装は CRuby を参考にしたんですか?」と質問したら mruby とのことだった。なるほど。
LT はみんな最高だったけど、金子さんの話にうっかりパーサ熱が上がる。
Official Party で金子さんとお話できて「我々は得意分野がある」「業みたいなものですよ」という言葉が深く刺さる。
お勧め頂いた「白と黒のとびら」を買う。
その後養老乃瀧に吸い込まれて物理マサカリを投げる話とかキーボードのキーボードとかで盛り上がる。
day2
栞日さんで朝食。店内の半分くらいが Rubyist だった。
背中にあたたかな日があたって気持ちよかった。朝食を頂きながら parse.y を読もうと思ったけど何もわからないで終わる。
2 日目はしおいさんの発表があった。
徹頭徹尾最高だった。大好き。というのは本人にたっぷり伝えたので満足している。
昼食は女鳥羽そば。おそばの他にそばがきとアスパラの天ぷらも頂く。
アスパラが太くてほくほくで春の味、そばがきがもちもちで優しくほっとする。
そのまま ALPS COFFEE LAB へ。
ウィスキー、ラム、ブランデーなどのインフューズドコーヒーがあって豆の香りを嗅ぎながら選ばせてもらえて楽しい。
松本はお蕎麦屋さんも多いがコーヒー屋さんも多くて大変うらやましい。住みたい。
あと、この日は休憩中に ESM さんの Ruby メソッドかるたをさせてもらう。
単純にはしゃぎながらできるし、時々マニアックなクラスやひっかけ問題もあって盛り上がった。
夜は所属しているアンドパッド社で飲み会を開催してくれたので参加する。
なおアンドパッド社は RubyKaigi のスポンサーをしておりチケット代を出してくれたり業務で参加させてくれたりする Ruby が好きなエンジニアを募集している会社です。
初めて会う人が多くてよかった。皆楽しそうで、飲み会をしたい(普段はリモートワーク)という声があがり盛り上がっていたのもとてもよかった。
秒速さんを捕まえて RubyKaigi がどんなに楽しいかを懇々と話して独占してしまったのはやや反省している。
話が前後するがその前には高まりすぎて、会場で kakutani さんに「良すぎて言葉にできない!!」と訴えたら「無名の質」という言葉を教えてもらい、takkanm さんに参考図書を教えてもらい、読書会をやる話になっている。興味のある方はご連絡ください。
きのう、@makicamel が”RubyKaigiめっちゃいいんですけど、良すぎて言葉にできない!!!!”と、RubyKaigiが完全にキマっていたので、そのFeelingには「無名の質(Quality without a name)」という名前がついていますよ、と教えてあげた #rubykaigi
— Kakutani Shintaro (@kakutani) 2023年5月12日
その後ぷぽさんとぷぽさんの上司としっぽりやるつもりで彗星倶楽部に向かったら Rubyist が占拠して面白いことになっていた。
諸事情でぷぽさんと話し込んでしまい申し訳なかったし、折角なのでもっと色んな人と話したかったのが悔やまれる。
day3
山山食堂さんで朝食。和洋選べたうち和食を頂く。
とくに味噌汁はお味噌の風味がとてもよく、山菜やみょうがが入っていて一口ごとに味が変わって楽しかった。
3 日目朝は Ruby Committers and The World。いつも壮観だけれど例年より人数が多かった気がする。
他のセッションでもそうだけれど、スライドがない分まったく聞き取れなくて「もっと英語がんばろう...」と思う。
話しているみなさんを見ているだけで高まる。Ruby を作ってくれてありがとう。
お昼はみよ田でひやかけ蕎麦を頂く。
南谷さんと fuqda さんがコミュニティやりたさと難しさを話していて、いち参加者として応援と感謝の気持ちが募るばかりだった。
夜は After party に入れなかったので深酒で女子会。
と思いきや After party の終わった Rubyist たちが集まってきて、なんと Tama.rb で集まることができてめちゃくちゃ嬉しかった。
HEAVEN THE BAD BAR で人生の話を聞いたり好きを伝え伝えられたり和解したりした。
day4
まるもでようさんとモーニング。
珈琲は燻香がよく、ハニートーストは重すぎない甘さでナッツが乗っていた。
chiba.rb 始動の機運が高まる。KaigiEffect。千葉在住(であってもなくても)な方はぜひリアクションください。たぶん船橋あたりでやります。
その後はフリマで 16bit_idol さんとすれ違い、koloro coffee さんで fuqda さんと一緒になり、SAKE PUB でしもじゅうさんの名前を耳にし、駅前で金子さんとすれ違い、あずさで南谷さんと前後の席になって松本を経ち、帰宅して Ruby ソースコード完全解説をポチった。
RubyKaigi 初参加は福岡でそれ以来オンライン、去年もオンライン参加だったので 4 年ぶり 2 度目の RubyKaigi 現地参戦は終始最高だった。
最近プライベートでコードを書いていなくて、コードを書くことが手段になっていたけど、Ruby と Rubyist が好き、プログラミングって楽しくてそれ自体が目的でいいんだ、ということを強く思い出させてもらった。
RubyKaigi があって、Ruby に出会えてよかったです。
お話してくださったみなさん、Rubyist のみんな、RubyKaigi のオーガナイザー・スタッフのみなさん、Ruby というすばらしい言語を作ってくださっているみなさん、ありがとうございました!
来年那覇でお会いできるのを楽しみにしています!
2022 年ふりかえり
2022 年は割といい年だったんじゃないかなぁと思う。
年始にメンタルの調子を崩して、数ヶ月は省エネで日常を回すことに注力していた。
周りの人からするときっと大したことないことが原因だったけど、何がきっかけで人は調子を崩すかわからないし、しんどくて不安なものだというのを身を以て実感できたのはよかった。
春に首・腰の調子が悪くなって、整骨に通い始めた。
身体を温めるとかストレッチとか、自分の身体と向き合うきっかけになったのがよかった。あと単純に先生が面白く、通うのが楽しかった。
技術的なことはあまりやっていなくて、Node.js と TypeScript と Redis を少々かじっていた。
VRChat のワールド検索をするというサイトを作っていたが、Elasticsearch の検索結果の重み付けをする辺りでエタってしまった(VRChat をしなくなったのが原因)。
あとは Rails Routes Navigator という VSCode の拡張を作ったり、Kaigi on Rails に登壇させて頂いたりした。
仕事では 4 月の異動以降ポリモーフィック関連のリファクタリングをやっている。1 〜 2 年前と比べるとひとつひとつのバグを直すことよりも(それにも興味はあるが)仕組みを整えることの方に興味関心が移っている。
今年ハマったアニメは断トツでリコリス・リコイルとその着せ替え人形は恋をするで、SPYxFAMILY は 5 話がすごくよかった。
チェンソーマンは観るのにエネルギーがいるのでまだハマっていない。
目標は以下のよっつだった。完全に忘れていた。
- 日常をやる
- 頑張らないで回るしくみをつくる
- 運動を毎日やる
- 日記を毎日つける
「日常」「しくみ」はぜんぜんできていなくて、大晦日の今日も同じ課題感を感じていた。
「運動」は去年始めた BeatSaber を引き続きやっていたが、徐々に頻度が下がり 12 月にやったのは 1 度だけだった。このふりかえりを書いている数時間前にやったが明日は筋肉痛になっていそう。
「日記」は個人 Slack に日記未満のつぶやきを投下している。去年の同じ頃に考えていたことを見やすいよう、データを抜き出してアクセスできるようにしたい。
今年大きかったのは年末に唐突にある声優にハマったことで、なんと推しができた。
推しがいる生活は色づいていて、声を聞くだけでときめくし、新しいコンテンツが提供されるとわくわくする。過去の作品を漁るのもいい。
仕事の優先順位が下がったのもよく、ストレスを感じにくくなった。
一方技術に割く時間が減ったのでこの辺はうまく付き合っていきたい。
来年のことはまた来年考えたい。
Kaigi on Rails 2022 参加日記
2022 年 10 月 21 日、22 日と開催された Kaigi on Rails に参加・登壇してきました。
登壇
「歴史あるプロジェクトのとある技術的負債を隙間プロジェクトの 210 PullRequests で倒しきった話」というタイトルでお話してきました。
勤務先の会社で古くから使われ負債化し、中々解消が進まなかった負債を返却しきった話です。
1 年弱(中断期間を含めると 2 年弱)かけて倒しきったのを Twitter で呟いたら @pupupopo88 さんが「CFP待ってます!!」と言ってくれたので「たしかに!!」とプロポーザルを出したら通ったのでした。
開発初〜中期に使われ蔓延っていたオレオレフレームワークを 100 〜 200 個の PR を経てついに倒した…感慨深い…人間やればできるものだ…
— makicamel (@makicamel) 2022年7月28日
もう「あっ...それは...... XXXXxxxxxxxxxx という仕組みがございましてね......」と説明しなくて済むなんて!!!!!!!圧倒的偉業!!!!!!!CFP待ってます!!!!!!!!!!!
— ぷぽ (@pupupopo88) 2022年7月28日
あまり技術的に尖った話ではなく、泥臭く頑張った話だったので、資料を作りながら「これは面白いのか...?」と悩んでいたのですが、思いの外いい反応を頂いたり「自分も負債返却やっていこうと思った」という感想を頂いたりして、発表してよかったなぁと思っています。
創意工夫とパワープレイ
一方、資料を作っている最中、お仕事ですごい PR が飛んできました。
詳細はブログ記事にあるのですが、技術でぶん殴るという表現がぴったりなアプローチでした。
以前この問題に手をつけたことはあったのですが、やはり泥臭いアプローチで完遂できないままになっていたので、「こんな方法があるのか...!!」とレビューをしながらめちゃくちゃ興奮していました。
また、当日は @ursm さんのトークに魂が震えました。 技術で課題を解決していく姿が格好いいなぁ...と思いながら聞いていたら「新しい技術でぶちのめすのが醍醐味」「創意工夫とパワープレイ」と言われて目の覚める思いでした。
おふたりとも言語や処理の機序と向き合って上辺ではなく課題の根幹に手を刺す姿が最高に格好よく、こんなエンジニアになりたいと思いました。
Kaigi on Rails
初回から「廊下」にこだわってきたオンラインカンファレンスとして、練度がすごく高かったです!
休憩時間や懇親会で色んな人と話すことができてとても楽しかった。最近は生活サイクルがズレてしまい、ミートアップにもまったく参加していなかったのですが、お久しぶりに会うことができて、場の空気感がオフラインのそれに近くてずっとはしゃいでいました。
特に数年ぶりにお会いする方や地方・海外から参加された方ともお話できて、オンライン開催のよさを存分に味あわせて頂きました。
スポンサーさんのブースに行って初めての方と雑談するのも楽しかったです!
来年は初物理開催でハイブリッド開催とのことで、現地で参加できるのを楽しみにしています。
運営スタッフのみなさま最高のイベントをありがとうございました。お疲れさまでした!!
じぶん Release Notes (ver 0.37.12)
makicamel(Ver 0.37.12)がリリースされました。
更新内容は以下のとおりです。
概略
インプット多めな月でした。インプットとアウトプットは両輪なので、インプットした分 5 月はアウトプットをしていきたいと思います。
技術
ハンズオン Node.js を読んでいる
「非同期プログラミング」「EventEmitterとストリーム」「マルチプロセス、マルチスレッド」「HTTPサーバとHTTPクライアント」ととくに興味関心のあるテーマが多く寄り道・写経しながらゆっくり読んでいます。
マルチスレッド・スレッドプールや http モジュールでかんたんなサーバを書くなどで解像度があがったり、フレームワークがしてくれていることに感謝の念が湧いたりして楽しい。Full stack open をやっている
「入門なら Part 4 までやるとよいですよ」と友人の @ken3ypa にお勧めされて始めたもの。現在 4 章目。
手を動かしながら広く入門できるのがとてもよい。
今まで JavaScript は好きじゃないと思っていたけど、知らないので怖がっていただけだったということに気づきました。何事も手を動かして・知ってみると楽しい。
生活
プールに行き始めた
VR の運動は腕ばかり負荷をかけがちで、全身運動をしたくなったのでプールに通い始めました。週 3 日、1 日 30 分ほど水の中にいてマイペースに泳いだり歩いたりしています。
雨の日も「濡れに行くのだし」と思えて継続性が高そう。デジタルデバイスから離れて自分のことに集中でき、雑踏の中で一人、に近い孤独感もよい。
泳いだ後のお風呂も最高に気持ちよい。サウナの整い体験もしてみたい。観葉植物の剪定をした
写真を撮り忘れたがバッサリいった。新芽が出るのを楽しみにしています。「この土曜日はわたしのもの」
Twitter で見かけた漫画の一コマがめちゃくちゃよかった。
最近はプールから帰ってきて程よく疲れた・さっぱりした状態でビールを飲んで「この日曜日はわたしのもの」となっています。この土曜日は私のもの 1/2 pic.twitter.com/Mfe1iYInKi
— 町田メロメ (@qumolilon) 2022年4月2日ベランダでお仕事
時々近くの公園でお仕事をしていたがベランダでもできると気が付き、天気のいい日はベランダで日向ぼっこをしながら仕事をすることが増えました。
わたしは皮膚の温度をあげると幸福を感じやすいのだな、ということに気が付きました。仕事で異動になった
ソフトウェアアーキテクチャの基礎を読みたいがまだ積んでいます。
本を読むのが遅い。 www.oreilly.co.jp
(今更だけど)あったことを元にリリースノートを書くよりも、「来月のリリースノートにはこれを書きたい」を決めると例えば大型連休があってもだらけずに済みそう。
年目標
- 日常をやる
- 頑張らないで回るしくみをつくる
- 運動を毎日やる
- 日記を毎日つける