徳島旅行日記

ゴールデンウィークに徳島旅行に行っていた。

初日

朝 5 時の電車に乗って空港に向かう。車の通りが少なく朝の光も穏やかで静かでいつもと違った街にわくわくする。電車に乗り合わせた人も皆眠たそうだけれども朝帰りの電車と違って身なりがきちんとしていて目的がありそうなのが面白かった。
飛行機では窓にかじりついていたら客室乗務員さんに「あちらの席から富士山が見えますよ。今日は空席ですので」と案内してもらう。JAL すごい。
なお後から知ったのだけど同じ便に推しが乗っていたようだった。まったく気づかなかった。

徳島駅に着くとアニメキャラが街中を歩いている。コスプレイベントがあったようでみんながみんなの推しになっていていい空間だった。
あと「ストーンフェア」というのの朝会に通りかかって「気合は十分ですか!」「十分ですか!?!?」とやっていてこわかった。「ストーン」というのはパワーストーンなどではなく墓石だと後で知った。なるほど。

荷物をホテルに預け森珈琲店で一息ついた後に新町の洋食屋 MIRO へ。まさしく町の洋食屋、という感じで丁寧な仕事が旨かった。
昼食後は腹ごなしも兼ねて徳島城跡へ。こどもまつりというのをやっていてけん玉、和太鼓やヒーローショーなどをやっていたり芝生に人々がくつろいでいてとてもよかった。
徳島城表御殿庭園は枯山水のつくりもあり回遊もでき、場所によって勇猛だったり静謐だったりしていて面白かった。背景に城山が見えるのもよかった。徳島城跡は城山になっているのだが、原生林はあまり手を入れられないままになっているらしい。緑が素晴らしく葉ずれの音も心地よかった。登っている間もヒーローショーの声が聞こえてほっこりする。

今回の旅行の目的である朗読劇を堪能した後日本料理 桜藍さんで懐石料理を頂く。繊細な味付けでどれも美味しかったが真魚鰹の焼き物が木の芽味噌と山椒と酢橘のバランスがすごくてすごかった。

2 日目

予報では午後から雨だったのだが、起床時点で濃厚な雨の気配がする。この日は眉山に登るつもりで楽しみにしていたが泣く泣く断念。ロープウェイも強風で止まっていた。
とりあえず朝風呂をキメる。新町温泉は朝 6 時からやっていてサウナもあって、ご近所の方がお喋りに来ていた。旅行先で現地の人のお喋りを聞くのはとても楽しい。

予定はカフェめぐりに変更した。徳島駅周辺はカフェが多い。コンビニより美容院よりも多いのではないか。早い時間からやっているところも多かった。
S・Kでモーニング。ご近所の方が新聞や旅行雑誌を読んでいてとてもよかった。デニムの上下が決まっているマスターは客を放置してくれて居心地がとてもいい。
292 coffee&bake では珈琲だけを頂く。エチオピアの浅煎りがちょうどいい酸味で爽やかで優しい。開放感がある内装で、若いスタッフさんたちがやっているおしゃれカフェ。S・K と違う方向性だがやはり居心地がいい。
cafe boosan でランチにカレーとハートランドとアードベックソーダを頂く。「チルい音楽でゆっくり過して」と看板にある通り音楽が作る店内の空気感がよくここもすごく居心地がいい。カレーも旨かった。

バスに乗ってあらたえの湯に行きまったり過ごす。折角だし岩盤浴を初体験してみたらサウナの穏やか版という感じでよかった。サウナは好きになりつつあるけどテレビがついているのが苦手。と思いつつ休憩室でハンモックに揺られながらサ道を読む。単純なので影響されサ活してみたくなった。

3 日目

この日は帰るだけ。
帰る前に 可否庵 でモーニング。チーズのたっぷり挟まれたベーグルがもちもちで旨い。ここはエフエム徳島が BGM にかかっていた。ローカルなコンテンツを見聞きすると嬉しい。


旅行中は森博嗣さんの諦めの価値なにものにもこだわらないを読んでいた。今回の眉山登山を諦めて違うプランを楽しめたのは本の影響もありそうに思う。リアルタイムに自分に影響している感覚が面白かった。
また今回素っ気ないサービスのお店に何店か訪れた。数年前の自分だったら物足りないと感じたかもしれないが今の自分にはとても居心地よく、自身の変化を感じて面白かった。

徳島とてもいいところだった。今回は駅周辺に終始したし眉山も再チャレンジしたいのでまた行きたい。